タイソンフューリーが現役復帰を宣言しました。側近やプロモーター情報などと違い本人発信なので晴れて復帰確定ということになります。男の顔を殴って金が貰える、これ以上楽しいことはないとフューリーらしいコメントで復帰に花を添えていました。
ウシクとの対戦前は、歴代のヘビー級でも最強なのではないかという呼び声もあり、村田諒太にいたっては全階級の歴代PFPでトップにするほどフューリーを評価していました。私もフューリーはしゃべりが達者でユーモアセンスもあるので好きなボクサーです。
今は少し状況が変わり、ウシクがフューリーにかわって最強ボクサーの称号を手にし、実際のPFPランキングでも1位に君臨しています。
フューリーはというとボクサーとしての名誉は損ねましたが、代わりに数十億数百億という大金を手にしています。既に敗北も経験しましたし負けてもオッケーでボクシングはビジネスと割り切っているカネロやジョシュアのような路線を歩むと考えれば、精神的には前ほどキツくないかもしれません。
ジョシュアとの対戦は
実は先日(ジェイクポールとの対戦後)、アンソニージョシュアは同乗者が死亡するほど大きな交通事故にあっています。
公私ともに深い付き合いをしていた友人を無くした精神的ショックもあるでしょうし、事故による肉体的ダメージ、また事故前の彼のキャリアの迷走気味の歩み、それらを踏まえるとこのまま引退する可能性はそれなりに高いかもしれません。
(逆にこのまま終われないと立ち上がる可能性もありますが)
※追記
ジョシュアは引退を発表。復帰する可能性もありますが、当面は元プロボクサーということに。
復帰戦の対戦相手候補
フューリーはジョシュアとウシクのほかにカバエル、ウォードリーの名をあげているようです。
一番お金になるのはジョシュアですが、上述の交通事故により現実味はなくなってしまいました。ウシクとの3戦目は…それなりに話題にはなるんでしょうが、勝負論という意味でいうとボクシングファンの興味はそこまでないと思います。
(ウシクが問題なく勝ちそうなので)
他のまだ名前が売れてないボクサーとやるとなると大きな興行にならないので、タイソンやプロモーターがどういう判断をするんでしょうか。37歳とヘビー級としてはまだまだ強さを維持できる年齢なので、もう一度ヘビー級を引っ掻き回してほしいという期待はあります。
以前のように、怪我して対戦延期、対戦するしないで相手を振り回すようなことはやめてほしいですが、今は最強ボクサーからは一つ格下げになっていますので、かつてほどの特別扱いはないと思います。
ジョシュアにも勝てなさそう
フューリーは好きなんですが(なんだったらウシクにも勝ってほしかった)、ジョシュアとは相性が悪く勝てない気がします。
フューリーが上回っているのはサイズ、耐久力、スタミナ、メンタル、ジョシュアが上回っているのはスピードと技術といったイメージなんですが、ジョシュアも大きいのでフューリーの体格はそこまで苦になるレベルではないと思います。
フューリーは自分の体格で圧する戦術が通じない相手にはすこぶる相性が悪い(ワイルダーは彼のクリンチ際の攻防に削られ、ウシクにはそれが通じませんでした)ので、お互いに同じ程度のコンディションであればジョシュアの方が勝ってしまうと予想しています。
ガヌー戦で比較してもボクシング技術の差は歴然だと思います。
フューリーはあの体格にしては技術があって動ける、というレベルで、ジョシュアはミドル級の体格であってもそれなりに強いはずです。
ただしジョシュアもスタミナと耐久力で相当な不安があるので、長丁場に持ち込めればフューリーにも勝機はありそうです。ということで仮に対戦するのであれば、前半ジョシュア、後半フューリー、全体としてはジョシュア有利、という私の予想になります。
ウシク戦はもういいかも
2戦やって2回ともウシクが勝利(1戦目は2-1でしたがダメージでもスタッツでも明確にウシクの勝ち)で、もうこれ以上やっても展開がないと思いますので、ここはもうそこまでボクシングファンも求めていない気がします。
あとはこの二人の試合はあまり面白くならないというのもあります。(フューリーvsワイルダーは噛み合って面白かったので、3戦目も需要がありました)
特にウシクが相手の良さを消す戦い方をして、スタミナ管理も徹底しているので、最後まで一定のリズムのいわゆる塩試合で終わってしまうのが想像できてしまいます。
フューリーの打たれ強さ
マークハント的なダウンしない、効かない打たれ強さではなく、効いて倒れるけど回復力が異常に速い、といった類の耐久力があります。
ワイルダー戦でも終わったなというダウンから何事もなかったかのように立ち上がって回復していましたし、ウシク戦でも普通のレフリーならストップするようなグロッキー状態から次のラウンドには回復していました。
ただしウシク戦は堪えずに倒れていた方が良かったと思いますし、あの試合のダメージの影響で、かつてほどのタフネスを発揮できないといったことがあるかもしれません。
それぐらいウシク戦ではちょっと心配になるぐらい深刻なダメージを負っているように見えました。
(そういえば我らが井上尚弥も割とすぐダウンして倒れますが、リカバリー力が高いですね。ネリ戦でもカルデナス戦でもすぐに挽回し始めていました)
何れにしてもビッグネームであることには違いないので、本当に復帰するのであれば楽しみです。

